壊す力・治す力・3|整体&健康塾らくしんかん(広島市西区)
”壊す力・治す力”の3回目です。
人間は、どうしても”偏る”というものが働いています。
いちばんわかりやすい例が”運動”です。
一度、通りを歩く人を注意深く観察してみて下さい。
”歩き方”ひとつとっても、みんな歩き方、カラダの動作は異なっています。
誰一人、本来の真っ直ぐ歩くことができませんので、各自無意識ながらも
カラダの中で調整して運動をコントロールもしているのですが。
この”偏り”が良い場合は、その偏りが”個性”と繋がって、その本人の特性と能力を発揮させます。
ただ悪くなり偏り過ぎていくと、ある意味”偏り疲労”ともなって、身体を壊していく
要因にもなりかねません。
さらに人間は、生きるための”エネルギー”も持っています。
その”エネルギー”は、ある意味生存と生殖に必要な”性的なエネルギー”でもあります。
この”性的エネルギー”があるからこそ、食べたり、動いたりするだけでなく
子孫を残すなどの生殖にも及んでいきます。
はっきり意識できない本能的なエネルギーでもあります。
生まれたときが一番エネルギーが多く、徐々に年が経つごとに減っていきます。
エネルギーが無くなってくるといよいよ死に至るわけです。
このエネルギーが、きちんと出ていればいいのですが、
時として過剰となったり、不足となったりして、人間の心身や運動にも大きな影響を及ぼす。
それが先の”偏り疲労”とエネルギーとも関係しあって、運動や行動、態度、心理にも出てきます。
そして、人によってある一定の運動傾向と、体の壊し方なども出てきます。
野口晴哉先生は長年の整体指導と人間観察を重ねて、これらの現象を”体癖”として
まとめられたわけです。
今回ここでは”体癖”論を、コト細やかに取り上げることはしません。
これをやりだすとキリがないのと、生半可な状態では却って誤解を生むからです。
まずは極端な”体の偏り”は当然カラダを壊す要因にもなりますので、これを修正しなければなりません。
しかし、私たちは、普段から無意識に”体の偏りの修正”を行っているのです。
次回は”体の偏りをいかに修正し、元気溌剌なカラダにするか”を取り上げます。
(つづく)