治す力・壊す力4(活元運動のすすめ)|整体&健康塾らくしんかん(広島市西区)
”治す力・壊す力”その4で最終回です。
人間には本来「偏った運動を修正する能力」が具わっていますが、
これって何でしょうか?
いちばん実感しやすいのは、無意識でおこる運動。
例えば睡眠中のことを考えてみて下さい。みなさんどうですか?
就床時から起床時までビタ一寸そのままの寝姿で動かないという人も
いるかもしれませんが、ごく少ないと思います。たいては寝返りをしますね。
同じ姿勢でずっと寝ていると、床面に接している体が圧迫してくるので、
無意識に姿勢をかえようとしているのです。
もし寝返りができなくなとどうなるか。
これはお年寄りの場合がそうですが、寝返りができず同じ姿勢でずっと寝っぱなしになると、
床面に接している身体の部分が血行が悪くなり”床ずれ”になってきます。
”床ずれ”がさらにすすむと”褥そう”へと、その部分が壊死してくるという事態にもなってきます。
そういうことで介護の現場で”寝たきりの人”がいれば、一定時間ごとに体位を変えてあげるわけです。
”床ずれ”の件は、極端なケースかもしれませんが、こうやって深刻な状態にならないよう
本能的に身体を守っているのですね。
そういうことで、いくら寝相が悪く、布団を蹴飛ばすからと言って、
風邪をひかさないように子供を布団に縛りつけるのは考えものです。
そうすると、他の身体現象もそうなんです。
”せき”は緊張した身体を弛め、”くしゃみ”は鼻の粘膜についた外からの異常物を排出し、
”下痢”は腸のなかで悪いモノを掃除し、”吐く”は同じく胃袋の掃除、
”汗”は、カラダの体温を調節し、場合によっては皮膚下の悪いモノを排泄させるなど、
意識下で行われない本能運動で、自分たちの身体のバランスを保っているのです。
そういうことで”意識下で行われない本能運動”、
つまり”無意運動”あるいは”錐体外路の運動”をもう少し大切に向き合う必要があるのです。
その”錐体外路の運動”の代表的なものが”活元運動(自働運動・自動運動)”です。
とにかく意識せずポカーンとして、カラダの内側からの動きに任せる。
カラダの内側から動きたいだけ、自由に動かせる。
それがカラダの偏りを修正する本能的な動きになります。
最初は見た目、その動きが普段日常生活では見ない動きなので、ビックリされるかもしれませんが、
一度修得してしまえば、自分で自習できますし、まず費用もかかりません。
最初は3カ月でも、半年でも出来るだけ毎日するように心がけて下さい。
やり方など、実習されたい方は遠慮なく弊処まで実修にきてください。
(おわり)