自分deできる整体&元気生活|広島らくしんかん整体 ”肝臓にも労わりを!”
梅雨末期の高温多湿の過酷な気候には、
泌尿器・呼吸器系統に負担がかかり過ぎている人にとっては
「つらい時期になりがち」と申しましたが、
もうひとつ忘れてはいけないところがあります。
”肝臓”の負担です。
それは汗と排泄に関係があります。
初夏になると皮膚が開いていき、汗もどんどん出ていって排泄されていきます。
しかしながら、梅雨時期は湿気のせいで、皮膚の汗腺が閉じがちになってきます。
そうすると汗による排泄が不活発になります。
汗がうまく出すことができず、排泄が不活発になると、代謝も落ちます。そして循環も悪くなりがちです。
それを防ぐためにも、排泄処理のゲートウェイである”肝臓”が、ふんばらないと体内毒素を上手く出せなくなり、
腎臓にも大きな負担をかけてしまいます。結果として体内循環がうまくいかず浮腫んだり、だるくなります。
その事態を防ぐために、また新たに肝臓へ負担がかかってくるのです。
肝臓に負担がかかりすぎると、連携している腎臓もさらに草臥れてしまう。
そうすると今度は心臓を酷使させることでピンチをしのごうとするのです。
普段から肝臓は奮闘していますが、この時期は大変な状況下で苦闘しているのです。
そういうことで、これまでの肝臓の働きに敬意を表してゆっくりと手あてをするなどして、
肝臓をケアをしてあげることが必要です。
ご存知のとおり肝臓は多くの部分が”右側”に位置しています。
調整点として身体の”右側”を取り上げることが多いです。
肝臓そのものだけでなく、
右側の後頭骨、右肩、右の肩胛骨、右腕(特に肘)、右脚、右足などが
主な調整点になります。
肝臓が草臥れてくると、後頭骨が落ちてきて昼間でも眠くなります。
また右側の肩が張ってきます。腰にも影響します。右足・脚にも大きく影響してきます。
さらに肝臓が草臥れることで、代謝が落ち、からだ内部の巡りが悪くなります。
そうすると、体内で炎症反応を起こしやすくなったり、炎症が起きてもなかなか経過しづらい、
果ては化膿もしやすくなってきます。
そこで、肝臓をケアするポイントを幾つか紹介します。
1.以前しました後頭骨(右側)を軽く上げる。
2.上肢第5調律点を愉氣をする。あるいは右ひじ全体を愉氣する。
上肢第5は体内の炎症反応に対する急処です。軽く愉氣と押圧をします。
しばらく愉氣をすると、硬結というかコリが浮上することがあります。
その時は軽くはじくか、あるいはそのまま愉氣をつづけます。
(アイキャッチ画像の図を参考)
3.右足(脚)の裏を伸ばす。右側の内股をはじく。
4.右足の親指(第1指)の裏をしごく
足になりますが、親指の裏は肝臓の急所になります。裏側を指でしごきます。多少痛いかもしれません。
5.肝臓へ直接愉氣をする。
本丸の肝臓へ愉氣をすることをお忘れなく。
今回は肝臓の調整点を簡単にできるところだけ、絞って選んで紹介しました。
5つ全部するのが面倒な時、時間が無い時は、せめて最後の「肝臓への愉氣」をして日々労わってあげましょう。
(おわり)