認知症と賢く・仲良くつきあう2|整体&健康塾らくしんかん(広島市西区)

”認知症と賢く・仲良くつきあう”

シリーズの2回目です。

 

あらかじめお断りをしていますが、

こちらのシリーズは「認知症予防・治癒」を目的としたものではありません。

 

野口整体を幾らか勉強されたらわかると思いますが、”生老病死”は避けて通れませんし、

”病気”も当然避けることができません。逆に病気になった時に「どうして病気になったか」を、

振り返り、そこから「病気とどうつきあって、さらに自分の身体をより発展させていくか」にかかってきます。

このへんは野口晴哉先生の名著「風邪の効用」(全生社または、ちくま書房)を読んでいただけるとわかると思います。

 

よく”ガン”などはじめ、病気を悪者扱いにしたり、根絶という言葉が巷に溢れているようですが、

ここでは、もう少し謙虚にとらえていきたいと思います。

 

そこで、「治療目的」や「予防」からは一歩離れて考えていただけるとありがたいかと思います。

そうは言っても、これからご紹介する体操や二人一組で行う操法例は、結果的に予防や状況の好転に

繋がるだけでなくて、ひいては健常者の頭までが良くなっていきますので、是非ともご参考ください。

 

まずは、「手あて(愉氣)」からご紹介したいと思いますが。

 

しかし、その前に「認知症サポーター養成講座」というのをご存知でしょうか?

こちらを受講するとオレンジ色のリングをもらえるという講座です。

 

こちらの講座では、

よく「認知症の方の目線で接しましょう」とか

「間違っていても相手を否定するのではなく、肯定的に受け入れましょう」とか、

さらに「あわてさせたり、混乱させたりしないよう」といった注意を言われるかと思います。

 

確かにその通りです。

お世話をする健常者、というか家族も、やはり自分の仕事があり、用件がありますので、

どうしても自分のペースで接することになります。

 

逆に高齢になると、”老いる”ということは、

徐々に体を鈍くしていくことです。体を鈍くして自身の身体を守ると同時に、

次の段階である”死”への受入れ準備をしているのではないかと思います。

 

”鈍く”なるというニュアンスは、どなたでもわかっていただけるかと思います。

足や腰などの機能が悪くなって動きが鈍くなる。眼や耳が悪くなってモノが見えないとか、

よく聴こえない、鼻も利かないなど、あちこちが鈍ってきますよね。

 

そうなると、今まで若かりし頃に比べて日常生活のテンポを落とさないと、

自分の身体の状態に合ってこなくなるのです。

だから、ゆっくりしないと体と意識がついていけなくなるのです。

 

認知症も、そういう体を鈍くする自己防衛機能が働いているのではないかと思います。

 

したがって接する側も、それに合わせて”ゆっくり”しないと、

互いがうまく合わない。うまくコミュニケーションできなくなるのです。

 

では、ただ”ゆっくり”すれば良いかというと、そうでもない。

”相手の呼吸と合わせ”ていかないと、うまくいかない。

 

そうすると、”手あて(愉氣)”という整体の基本原則に

”呼吸”という問題がでてきます。次回は”呼吸”について少しお話します。

 

今回も、長い説明にお付き合いを下さいましてありがとうございます。

次回もどうぞご期待ください。

(おわり)