認知症と賢く仲良くつきあう・1|整体&健康塾らくしんかん(広島市西区)

タイトルはやさしく書いたつもりなのですが、

テーマとしては非常に重いものがあります。

 

高齢化社会を迎え、この”認知症”の問題も非常に大きくのしかかってきます。

内閣府の統計によれば、2012年は65歳以上での発症は462万人で、割合として7人に一人(15%)、

それに対して2025年には700万人、つまり5人に一人は発症するとの予測があります。

 

つまり、これだけ多くの人が認知症になるとなれば、今現在自分の家族や親類縁者で認知症になっている

可能性もありますし、将来において家族や自分も認知症になる可能性も大いにあると言っていいでしょう。

 

認知症となれば本人だけでなく、一緒に暮らしている家族のショックと、肉体的・心理的な負担は

非常に大きいものがあります。重度に陥れば体力と身体機能の衰えも加わって元気なころの肉親かと思えないほど、

変わり果てていく姿をみると、見るに堪えない切ない状態になってきます。

 

紙面の都合上、医学や介護の分野については言及しませんが、

整体において、特に野口整体を主体に研鑽を積んでいる者にとって、「認知症」も新たな大きな課題として

取り組まなければなりません。ただ野口晴哉先生がご存命の昭和50年ごろまでは「認知症」という言葉自体がなく、

今のような大きな社会問題にはなっていませんでした。

 

長く研鑽を続けたさせていただき、2007年に亡くなれた岡島瑞徳先生も、

特に”認知症”として組まれて講義されたことはなかったと思います。

おそらく野口整体の”全生”つまり、「死ぬ瞬間まで元気溌剌生き切る」という考え方があるので、

老後のこういった問題に触れることがなかったのでは? という気がします。

 

しかしながら、これが先師の偉大なところとして、

後進に対して、いろいろとヒントを遺してくださっています。

特に岡島先生から教えをいただいた時には、「ここと、ここには頭の血がスっ―と降りる」とか、

「頭がすっきりして、ボケも良くなる場所」とかで、多くの示唆や指摘をくださっています。

 

そこで、これからは先師が遺してくださった資料等に、現在のお師匠様や同志で研究、ご教示いただいた

ものや、そして不肖ながら私自身、高齢者への整体指導に、老人施設などへ健康体操などの訪問指導を行っていますので、

これらの実体験を踏まえまして、「整体」というものが如何にして「認知症」に対処するのかを

シリーズでもって謹んで報告をしたいと思います。

 

シリーズの1,2回目は、やや考え方の説明のみになりますが、3回目以降は実践対処法を

紹介していきたいと思いますので、どうぞ愉しみながら最後までお付き合いいただければ幸いです。

(おわり)