認知症と仲良くつきあう・7|整体&健康塾らくしんかん(広島市西区)

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長連載ですが”役立つ健康シリーズ”の”認知症と仲良くつきあう”の7回目です。

 

前回、前々回は頭とくに後頭部を”手あて(愉氣)”ということで取り上げました。

前々回(第5回)は自分でやるセルフ方式で、後頭骨の下端をやや持ち上げながら愉氣する方法。

前回(第6回)は二人一組でやる場合には、相手を仰向けに寝させて首を安定した状態で愉氣する方法。

それぞれを紹介しました。

 

今回は、当然のようですが、なぜ後頭部に愉氣をするのか?

後頭部の観方や愉氣の要点も含めて少し突っ込んでお話したいと思います。

少し長くなりますが、よろしくお願いします。

 

頭とくに後頭部をケアすることは、単に”認知症”に対してだけでなく、

頭や眼をスッキリさせて、勉強や仕事の効率化をはかれるだけでなくて、

眠りの質を高め”不眠”を良くさせたり、脳内への血行を良くさせて脳卒中などを防ぐことにもなります。

さらに脳からくる精神的な問題も解決、軽減させることにもなります。

 

実際の操法はかなり細かくなりますが、それだけではなく、身体運動として

脳が運動領域を司っていることと同時に、後頭部、肩胛骨、骨盤と身体との基本三層構造とも

密接な関係があって、後頭部の状況を良くさせることで、骨盤や下肢を調整することにも用いられます。

 

後頭部とセットで捉えられるのが、”首”です。

いくら頭を調整しようとしても”首”が硬直していると、頭も調整できないのです。

”首”は脳への血行調整を果たしているだけでなく、身体の主要な箇所への

コントロールタワーの役目を果たしていますので、首も弛めることが大事になってきます。

 

ただし”首”については次回とりあげます。

 

では、”認知症”も含めて頭の働きが悪いと、後頭部や首がどういう状況になるか?

状況によって、前頭部、頭頂部、後頭部や首の特定箇所などを細かく見る場合もありますが、

概ね”頭”の働きが悪くなってくると”後頭骨”がさがってきます。

両方が一度に下がってくるとわかりづらいですが、たいていは左右のいずれかが下がってきます。

それを前々回では自分の指で、どちらの後頭骨が下がっているかを観察する方法を説明しました。

 

実際に触ってみると、後頭骨が首の上の骨に覆いかぶさり、首の骨が触りづらくなります。

喩えると、後頭骨全体が鍋蓋になり、その鍋蓋が首の骨に覆いかぶさってしまうような感じでしょうか。

首の上部と後頭骨との境がはっきりしない、のっぺりとしたり、堅い感じがしてきます。

 

ちなみに首の骨は、いちばん上の頚椎1番は後頭部の内部奥深くにあるので、外から手で触れることは困難です。

たいてい、触れているのは頸椎2番になります。この頸椎2番は頸椎3番以下の頚椎のコントロールに、

脳・眼などの血行調整など、かなり重要な役割を果たしています。

 

後頭骨が草臥れて鍋蓋が覆いかぶさったように下がると、この頸椎2番も連鎖して異常を起こしてくるのです。

血行調整に関しては右側は頭から降りてくる方、左側は頭へあがる方になります。

よく”氣があがる”と言いますが、これは頭からの血が降りてこないので、主に首の右側が堅くなります。

 

ただし、後頭部、首は非常にデリケートな場所です。

無理な力を掛けないでください。力と言ってもせいぜい”半紙1枚”をそっーと動かす程度の微妙な力です。

仰向けで寝て、後頭骨を引き上げるのも、指や手首、肘、肩の力を抜いて、これも半紙一枚をそっと動かす程度です。

どっかの医療機関にある、むち打ち症でよくやる”首の牽引”とは全く発想が違います。

無理や無駄な力を相手の後頭部、首に掛けてしまうと、かえって害になります。

 

ただ脳出血状態(発症状態)の場合、症状を悪化させる恐れがありますので、

ヘタに頭や首を動かしたりするのは危険です。また首も触らない方がいいでしょう。

 

もし、認知症をはじめ、頭の問題で後頭部や首をケアをする時は、

先に右側を軽めに愉氣します。それから左側を長めにじっくり愉氣します。

時間はお任せしますが、目安として右が5分であれば、左が10分程度です。

右で頭の血を降ろして頭の中の澱みを取り、左で新鮮な血を脳へ送って脳の機能を活性化させます。

 

そうして、後頭部や後頭骨、首の硬さが取れてくると、

受けている相手も非常に気持ち良くなり、頭もスッキリしてきます。さらに夜も良く寝れます。

 

ちなみに、眠りですが、いかに深く眠れたかがポイントになります。時間の長さは問題ではありません。

ダラダラ長く寝ると、かえって頭がぼっーとしたり、腰が立たなくなり行動が鈍くなってきます。

右の後頭骨が下がれば、一時的なものです。昼間に眠くなったりします。今頃の時期には多いと思います。

それが左側の後頭骨が下がってくると、眠りの異常も慢性化し、神経的なもの心理的なものにも絡んできます。

 

それらを解決するために非常に地道なことですが、

日々じっくり根気よく行っていただくと頭と身体は良い方向へ変化しますので

是非とも実施していただきたいと思います。

(つづく)