認知症と仲良くつきあう・9(最終回)|整体&健康塾らくしんかん(広島市西区)

認知症と仲良くつきあうシリーズ第9弾です。

このシリーズもずいぶん長くなりましたが、こちらで最終回となります。

 

前回まで”後頭部”に”首”をしましたが、それだけではありません。

”足腰の弱りは….”と言われるように、

腰の弾力が無くなると足・脚が弱ってきます。脚が弱って歩行が困難になると認知症の

進行が加速すると言われます。また手も頭と直結していますので手先の機能が弱ってくると、

これも良くありません。

 

野口整体では”全生”という考え方がありますが、

これは自身が、最後の最後まで元気溌剌と生き切ることを言っています。

如何に最後まで充実した人生を送り、穏やかに最期を迎えるかです。

 

とは言え、高齢になるとどうしても身体の機能が衰えていきます。

歯が抜け、耳が遠くなり、眼が見えづらくなり、歩くスピードも落ちたり、物忘れがひどくなりますが、

身体の機能を衰えさせ、鈍くさせることで、ある意味で老いていくカラダを守るという役割もあります。

 

認知機能が低下するのも同様、健常者でも年を追うごとに幾らかは下がっていきます。

人生が終わりに向かうことは、太陽で言うと日が暮れようとしているのと同じです。

残念ながら、老いゆく方向と西日は方向転換させることはできない、いかに穏やかに速度を落とすかです。

 

生活上では、「その人のペースで生活してもらう」「自分でできることは可能な限り自分でやってもらう」

「今日行くところ、今日の用事を作って、日常の作業をすること」「びっくりさせたり、あせらせない」

「仮に間違えたり、忘れたりしても咎めない」など認知症ケアでは、そのポイントを言われていますが、

そのとおりだと思います。

 

ここでは、身体の運動面で”ここをケアをすると、本人も気持ち良くなり身体も良くなっていく、

ケアする本人も気持ち良くなる。さらに自分でもセルフケアをできるものも提示しています。

自身の気持ちの良さを実感しながら、カラダを良くしていくものを紹介しています。

 

そこで、頭と首以外を具体的に申し上げます。

ひとつのポイントは”腰”です。いかに”腰”の弾力をつけるかです。

ただ”腰”のケアはちょっと専門的になって少し難しい。

 

しかし、今回は”足”と”手”をとりあげます。

 

まず”足”です。

足は今回は、足の親指の付け根である”第一ショ骨底”を押さえることを紹介します。

足の親指の第一ショ骨底に力が集まることで、いかに人間がきちんと二足歩行するのと密接に関わっています。

他の動物にはない二足歩行をすることで、人間は大きな脳を持つ事ができ、他の動物より知能が発達してきたのです。

 

その発想で”足の親指の第一ショ骨底”を、的確に押圧する必要があります(アイウオッチの写真の赤い処)。

さらに足の親指もよく伸ばしておくことも必要です。足の親指は頭の働きとも繋がっています。

ついでに言うとカカトも頭と繋がっています。脳卒中など、踵を愉氣すると病後の経過が良くなってきます。

 

次に”手”は指と指の付け根にある”水掻き”をよく摘まんでおくことです。

手の水掻きを摘まんでおくと、脳卒中など病後も良くなりますし、予防にも繋がります。

とくに親指と人差し指が関係していますが、ほかのところもやっておくと良いでしょう。

 

手の水掻きを摘まむのはカンタンなので、思い立った時いつでもやっておくといいでしょう。

 

最後に、余裕があれば”お腹”にも愉氣をして、お腹を柔らかくして息を深くしておく必要があります。

”お腹”と”腰”は表裏一体の関係があり、お腹が堅いと腰も強張るし、頭など操法しても保たないのです。

 

ここまで来ると、認知症だからと言って、頭だけをケアさえすれば済む話ではないのです。

からだ全体で何らかの関係がありますので、全身全体で捉えていく必要があります。

(おわり)