膝痛を治すー足の外側から締めよ⑤-根本改善整体らくしんかん
まずは、痛い膝が、足全体としてどうなっているのかを簡単におさらいします。
ただし、”膝の調子が悪い””膝が痛い”原因はさまざまなので、
これは、ひとつの典型的な例としてみて下さいね。
もういちど足の骨格図をみましょう。

足の骨格図
再度、膝の調子が悪くなる原因として、
両足が歩くときに、だんだんと重心が外側へ開いていって、
外側の足の指の骨と骨の間が詰まり、足の外側へ寄りかかり、
外側の足くるぶしが飛び出て、下へ落ちたような感じになります。
重心移動によっては、逆に外くるぶしではなく、内くるぶし側に落ちることがあります。
仮に外くるぶしが飛び出て落ちると、手でさわるとわかると思いますが、
くるぶしが尖って飛び出した感じになります。
そうなると、外くるぶしのうえを繋いでいる、スネの骨で外側の細い骨”腓骨”も
下と外側へずれてきます。当然ズレた分だけ膝関節にも同様の影響をうけ、
腓骨の上部と膝関節がかみあわなくなり、ズレたり、軟骨がすり減ったりして
いずれは膝関節の動きが堅くなったり、変形したり、痛みがでてきます。
そのような時は、今申し上げたように
腓骨が外側で下に落ちていくので、足のスネが外側に張った感じになります。
同様に足が外側へ張れば、膝より上の太ももも外側が張ってきます。
まずは、張った足を締めて修正することから始めます。
いちばん簡単なことは、手の指もしくは手のひらで
足を外側から内側に向けて、じわりとじっくりと締めることです。
太もも側は”赤いライン”に添って、外側から足の内側に向かってそれぞれ締めてやります。
膝が悪いだけでなく、腰が悪かったり、足が疲れると、この赤い部分が張って、
少し手の指で締めただけで、筋肉のスジが相当に固まっていることに気づくと思います。
あまり力強くすると、かなり痛く感じますし、筋肉のスジを痛めますので、
1カ所ずつ、じんわり、ゆっくりやって柔らかくなったら、次へ移ってください。
なお膝頭の上端から指4本分上の、太ももの外側は”ヒザの急所(青で×の箇所)”です。
特に念入りにやってください。
続いてヒザ下の”黄色のライン”は、スネの骨で細くて外側に走る”腓骨”の外側です。
ここも外側へ張ってきます。とくに冷え症の影響をうけると顕著で、この影響で
足が太く見えます。
同じように、腓骨の外側から内側に向けて、1カ所ずつ丁寧にじっくりと押して
足のスネを締めていきます。
これだけでも、膝というより”足”全体の問題の解決に繋がります。
次回は、もう少し突っ込んで進めて参ります。
(つづく)