認知症予防⑤-和の文化が認知症を防ぐ!-

認知症を予防する。

椅子の背もたれの使い方を誤ると悪姿勢になり、認知症の症状を進行させるのではと説明しました。
それならば、椅子の背もたれを使わない方が良い。かつて日本の生活様式は床や畳に座っていました。
「正坐」という座り方は正しい座り方という意で、きちんと坐れば骨盤が立って背筋がピンとしてきます。
ただ座れば良いというわけでなく、骨盤や膝に負担がきたり背中が丸くなるような座り方には注意が必要です。

 

正坐するとき両足はどうなっていますか。なるべく両足が重ならいようにする必要があります。
仮に重なっても足の親指が重なり合うぐらいにとどめましょう。
仮に右足の上に左足がのったり、その逆の座り方だと骨盤に左右差にゆがみがでます。
両膝も左右揃えて、片側のヒザが前に出過ぎたりしないように注意しましょう。
そうすると、両足のカカトが左右の高さが揃います。
その両足のカカトの上に骨盤の下端である座骨をのせていきましょう。
座骨の下端は股関節の内側にあってカカトのうえにうまく乗ればカチッとした「はまり感」が出てきます。
ちゃんと乗れば自動的に骨盤も立ち、背骨から頭までつながって背筋がピシッとしてきます。
この姿勢が決まると実に気持ち良くなりますし、頭も爽快になり良く働くようになります。

 

「坐禅」座りもあります。

あぐらに近い座り方でもいいのですが、おしりを地べたにつけて座るとどうしても骨盤が後ろに倒れるようになって、背中が丸くなります。それを防ぐためには坐禅では「坐蒲」をお尻にしいて骨盤と背中が立つようにしています。手近な「ざぶとん」をお尻のしたに敷いても問題ありません。

これらの方法は簡単にできますので、試して身体の感覚と頭の爽快さを確かめていただくと良いでしょう。

意外に日本の伝統的な「和の生活習慣」に認知症を防ぐヒントがあるかもしれません。いっそのこと椅子中心に生活している高齢者福祉施設を「畳」などの和の生活様式に改めてもいいのではないかと思いますが。

(おわり)