腰痛への対処・セルフケア(中上級編)|整体&健康塾らくしんかん(広島市中区)
腰痛への対処、セルフケアの仕方を続けます。
手のあて方、つまり方向や強さなど微妙なところがあります。
ギューギューと強くやると却って腰痛をひどくさせる恐れがありますので注意が必要です。
また痛み具合、体の状況、場所によって圧力の方向、強さ、時間もその時に異なり、
一律としたマニュアルがないので、そういう意味で中上級編とします。
アイウオッチの写真をご覧ください。
今回対応する背骨は骨盤に一番近い”腰椎5番(緑色で塗りつぶしたところ)”です。
この骨がイカれると、人間の行動全般を司っていますので前屈だけでなく起き上がりや、
座り、歩行時も痛んできます。
では実際に”腰椎5番”という骨自体が痛いのか?というとそうではなくて、
腰椎5番の位置がヘンに狂うから周囲の筋肉が歪み、下の骨盤に仙腸関節にも歪みの影響を
受けて腰椎5番周辺が痛んでくるのです。
やり方はシンプルです。
夜就寝前が一番良いタイミングです。
敷布団のうえで横向きに寝ます。
緑色の腰椎5番の骨に軽く自身の親指であててみて下さい。
骨盤のちょっと上の骨ですが、意外に奥底にうずくまっているケースが多いので
なかなか触りにくいと思います。コツンと感じたらそれが腰椎5番です。
つぎに腰椎5番の骨から左右両サイドを自分の親指で軽く押してみます。
この時に押してみて軽い痛みがあれば、腰椎5番とその周囲の筋肉が偏り疲労を起こしています。
でも軽く押して痛いくらいですと、まだ異常が新しくて軽い方です。重症だと堅く感じづらくなります。
もし軽い痛みがありましたら、腰椎5番の背骨の骨方向、お腹の方向、足先の方向と
3方向に親指で軽く押してみます。痛みが響く箇所があれば少し力を抜いて、
そのまま親指で軽く押圧して手あて(愉氣)をしていきます。
時間は気持ち良い範囲で結構ですが、目安は3~5分。
あてている指や寝ている姿勢が疲れたら適宜体位を変えたり、指を変えたりしてください。
今度は少し左右横に広がって、骨盤の上端の縁(オレンジ色)に親指を触れてみましょう。
同じく鈍い痛みを感じるところがあれば、骨盤の上端の縁のちょっと上から、
骨盤の骨に向けて(つまり足方向)、軽く親指であてていきます。
そうすると、少し痛みが強調されて”痛いけど気持ち良い(痛キモ)”感じになります。
それを少し時間をかけて続けます。同じく疲れたら体位や指を変えながら続けます。
参考までに、骨盤の上端に紫色で×印をつけているのは”呼吸活点”と言う急処です。
ここも腰痛では非常に大事なところです。専門的になりすぎるので詳しくは
後日改めてお話します。
つぎに骨盤と仙椎のつなぎ目の”仙腸関節(赤色の部分)”付近にも痛みを感じる人は
多いと思います。先ほどと同じやり方で、痛く感じるところを少し力を抜いた感じで
親指で身体の中心もしくは足方向など、痛みが響いてきて”痛キモ”状態で押圧していきます。
ただ仙腸関節やその下で痛みが響く人は”座骨神経”や”脚・足”をケアをする必要がでてきます。
腰椎5番系統の腰痛は、比較的骨盤の上縁と仙腸関節、さらに仙椎の上半分に痛みが集中する
ケースがありますので、これらを親指でちょっと骨盤や仙椎の骨に軽くあてるように
”押圧手あて(愉氣)”をすると良いのです。そうすると”痛キモ”状態を味わい、
さらに感じが変わってきたら止め時です。あとはぐっすり寝るだけです。
翌朝起きると、その部分の腰痛はすっきりとれています。
特に私のような腰椎5番からくる腰痛持ちは、
これでケアして一晩ぐっすり眠ると、翌朝キレッキレッに動けます。
押圧手あて(愉氣)のやり方や塩梅が少し難しいですが、
慣れると確実で安全な腰痛のセルフケアになること間違いなしです。
やり方がわからない方は、お教えしますので弊処へ遠慮なくご連絡ください。
(おわり)