出張講座「眠りと認知症予防」 in 山口県周南市バージョン
出張講座ーはじめての山口県での開催
こんにちは! 広島市の導眠整体らくしん館・ナガミです!
最近では、「眠り」に関心を持たれる方が大変多くなり
そのなかでも、最近になって知られるようになってきたのが
「良い眠りが認知症予防につながる」
これは
読者の皆さまにも、実感があるのではないでしょうか?
たとえば
徹夜、不眠、眠りの質が悪いと
頭がぼぉーっとして、頭が働かない、思考も
記憶もうまくいきませんね。
いっぽうで
よく眠れば起きてスッキリ、頭もさえてよく働きますね。
そういったこと
皆さまもご経験ないでしょうか?
「認知症予防」は、眠りの良し悪しが影響する⁈
眠りが悪ければ、
思考・記憶をふくめた認知状況が低下し
眠りが良ければ、
逆に認知状況が向上する
これが日々つらなり、長年にわたると
高齢者だけでなく、社会問題化している「認知症」に関連してきます。
その認知症のなかで、とくに発症比率がもっとも高い
アルツハイマー型認知症にも関連するみられるようになりました。
最近の研究では
良い眠りになれば、アルツハイマー型認知症の予防にもつながり
不眠や悪い眠りになれば、認知症を進行させる原因に
なるとわかりつつあります。
つまり
「質の良い眠りが認知症予防になる」ということで
上級睡眠健康指導士として地域の皆さまにも
共有して健康づくりに役立てていただこうと
広島県を中心に
各地域の社会福祉協議会さんや、生涯学習を推進する
公民館さんなどからお声がけをいただいて
出張「眠りの講座」として
『より眠りが認知症予防につながる』をさせていただき
高齢者の方を中心に好評をいただいています。
山口県・周南市『周南・新南陽ふれあいセンター』へ
前置きが長くなり申し訳ございません。
今回、はじめての山口県・周南(しゅうなん)市です。
周南市教育委員会さまをつうじて、「周南市・新南陽ふれあいセンター」に
お邪魔いたしました。
ちなみに山口県・周南市ですが
もし、よくご存知でない方に、下記の地図をご参照下さい。
周南市は、県の中南部に位置しています。
人口も2024年8月末時点で135,188人(周南市・市役所統計)
2003年に、徳山市・新南陽市・熊毛町・鹿野町の2市2町が合併してできた市になります。
かつての徳山市が、
いまも人口や産業基盤の多いところであって
その中心地のひとつが、JR徳山駅になります。
こちらの駅は山陽新幹線の駅にもなっていて
「のぞみ」が停車する交通の要衝でもあります。
また
昭和の頃から重化学コンビナートがつらなる
工業産業都市としても知られています。
実際にお邪魔したのは
旧・徳山市の西隣りにある、旧・新南陽市域内の「福川」地区になります。
JR徳山駅から、在来線である山陽本線で九州方向にむかって
2駅目に「福川」駅がありまして、駅の南側に隣接している
『周南市・新南陽ふれあいセンター』へ訪問しました。
地域の交流・健康&体力づくり・生涯教育の拠点ーたいへん充実しています
こちらの『周南市新南陽ふれあいセンター』は
JR福川駅から徒歩2分という利便性が抜群だけでなく
なんと!1,080人も収容できる大ホール、
そして、いろいろなスポーツ競技ができるアリーナ、
さらに公民館、図書館、会議室やプールもある、まさに地域の健康・体力づくりや
学習、交流の拠点となっている大型施設で、大変充実しています。
(下記写真)
猛暑にかかわらず多くの方に受講していただきました
このたびは
同センター主催で毎月開催されています『若嶽学級』の会合で
『眠りと認知症予防』の講座をさせていただくことになりました。
こちらの
『若嶽学級』は65歳以上の方が対象で
毎月、いろいろなテーマに健康づくりや生涯学習に取り組んでらっしゃいます。
開催日の2024年9月20日(金)も、
朝から非常に蒸し暑く熱中症も警戒されるなか、
センターの職員さんからは
『あまり暑いと集まりが悪くなる』と危惧されていましたが
いざ始めようとすると
30名以上の方が集まって下さりました。
じつに多くの方が集まりました。
受講者の方にお聴きすると
認知症に対して関心もあるけど、じつはご自身の眠りにも
悩みがあって受講しに来たという方も多くいらっしゃいました。
講座の時間は90分ということで
今回は皆さまも「眠り」「認知症予防」に関心が高いということで
パワーポイント資料をつかって説明していきました。
アルツハイマー型認知症が起こる原因とは⁈
「認知症」もいろいろな種類がありますし
テレビや雑誌など情報源もさまざまなので
受講者のなかには、かえって混乱してわかりづらいということがありますので
そのなかで、とくに発症比率がもっとも多い
アルツハイマー型認知症にしぼってその特徴を
できるだけわかりやすく説明したうえで
アルツハイマー型認知症が発症する原因も
脳内のタンパク質の一種である”アミロイドβ”が増えて
これが脳内の排泄物質であり毒素をもっていること
さらに、
アミロイドβの毒素がどんどん増えると、
正常な脳神経細胞の活動を妨げて、記憶・思考などの
脳神経の機能を低下させてしまうこと
その結果
アルツハイマー型認知症を発症するのだということを
説明しました。
いっぽうで
脳内にはアミロイドβを排出する”お掃除システム”が働いていて
通常なら、たまったアミロイドβが体外に排出されますが、
しかしながら
加齢のほか、不眠、眠りの質が悪いとアミロイドβの排出が悪くなり
いっぽうで
良い眠りになると脳内の”お掃除システム”が普段より働き出して
より効率的にアミロイドβが排出されることがわかってきました
結果
アルツハイマー型認知症の予防につながりますよということを説明しました。
参考:良い眠りが認知症予防につながるデータ
参考までに、良い眠りが認知症予防につながる、間接的ですがそのデータを2点あげます。
データ1
2003年 オーストリアのモナシュ大学研究所グループ「JAMA Neurology」誌にて
深いノンレム睡眠(第3・4段階)が年間にわずか1パーセント減少するだけで
認知症リスクは27パーセント上昇する
データ2
Ju YE et all. JAMA Neurology誌より
45~75歳の健常者145人を対象に、睡眠効率(睡眠時間を臥床時間で割った割合)が悪い場合、
正常者に比べて最大5.6倍のアミロイドβの沈着の危険性があった
講座のすすめかた反省点があるものの、大変好評でした
わかりやすく、ゆっくりと説明した分
講義時間が、1時間とちょっと長ったせいか
少し疲れを覚えた方がいらっしゃっいました。
この点は
講義をすすめる講師側の反省点になります。
もう少し受講内容をコンパクトにして
覚えていただくこともシンプルにまとめる工夫をして
小休止も早い段階で設けて、受講者様にご負担をかけないように
注意すべきだと反省しております。
その後、小休止をはさんでから
後半はわずか30分弱でしたが、よく眠れる
眠りの質をあげるケアを実習・体験していただきました。
おひとりでイスに腰掛けて、簡単にできるものを試していただいたり
家族に認知症に対して心配されている方に、二人一組で簡単にできる
ケアもデモンストレーションと、実体験をしていただきました。
ところで、ケアの実習になると受講者のみなさまは
デモンストレーションをおこなっている私のようすを見ようと
皆さまが前のめりになり、熱心に学び取ろうという雰囲気がひしひしと伝わってきました。
こちらとしては
もっとケア実習と体験の時間をとればよかったと
反省している次第であります。
しかしながら
講座後の無記名アンケートを集計したところ
多くの方が「おもしろかった」「わかりやすかった」
さらに回答者全員が「役に立つ」講座内容だったという
評価をいただきました。
こうして
今回の講座とケアの実習と体験をつうじて、周南市の受講者の皆さまに
お役立ちができて良かったと思います。
(おわり)
導眠整体らくしん館 代表:永見ヤスヒロ(上級睡眠健康指導士)
【整体相談室】広島市西区古江西町4-17 BM10ビル106号
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