自分deできる整体&健康生活|広島らくしんかん整体 自己治癒能力を高める・3
”自己治癒能力を高める”の続きです。
前回につづき、
自己の内外を充実かつ鋭敏な感覚に育て上げるための方法として
”行氣法”と”活元運動(自動運動)”を紹介しました。
どちらも、一人で静かにできる空間と環境があれば、いつでも・どこでもできて、そしてお金も要りません。
ただ、あまりにもシンプル過ぎるので、最初は、どう取りかかって良いやら戸惑うこともありますし、
さらに簡単そうに見えるので、続けていくのが意外と難しい側面を持っています。
逆に言うとシンプルだけに”奥深い”面があるので、何年も何年も続けていくと、
身体が変わり、その変わって良く身体の様子が手に取ってわかっていくようになり、感覚が鋭敏になっていきます。
そして単に感覚が鋭敏になるだけなく、感性も研ぎ覚まされていきますので
カラダだけでなく思考や感情にも連動して成長していくのです。
ただし、この成長の軌跡は一定ではありませんし、山や谷という部分もあります。
人それぞれ違っていますし、時には”退行”しているような錯覚や、あたかも病気に患っているような
不快な状態にもなることがあります。
それをひとつ、ひとつ身体で確かめながら、受け入れていくのです。
それを日々取り組んでいくのです。少々修行めいていますが、実際その通りなのです。
続けていくうちに、何か月、何年と経ていくと、
いままでの自分とは違った”感覚”になっていることに気づくことになるはずです。
それが”心身一致のカラダ”の成長と進歩の一歩なのです。
つまり”からだ育て”の原点はここからなのです。
育ちつつある”カラダ”は、これまでの身体ではありません。明らかに進歩しています。
より柔軟で充実し鋭敏がカラダになっていこうとし、何か異常を身体で感じ取ることが
できれば、的確に反応し、そして自分で治っていこうとする自己治癒力がより高まっていくのです。
従って、いままでレベルの高い、閾値が大きくなった”自己治癒力能力”へと進んでいけるのです。
そこまで至れば、自分の”自己治癒能力”の閾値とされるところも、自覚出来てきます。
そういうことで、自分の”自己治癒力能力”を高めることは、
自分の身体を育て、自己の能力をあげていくことにもなるわけです。
前号のとおり、個人差がありますので、一定のレベルに達するにはそれぞれ違います。
また、一朝一夕に達成できるものでもありませんので、修行に思われてしまうかもしれませんが、
自律訓練・自己調整法として、ご自身の日々の生活のなかに組み入れた方がいいと思います。
最後に、2つの訓練法を簡単に説明します。
・行氣法ー以前”手あて”で愉氣を説明したと思いますが、自分自身に対して”愉氣”をすると思って結構です。
その訓練法のひとつとして、静かに正座し息を穏やかにして、自身の背骨にひとつひとつ氣を
とおす背骨呼吸法をお奨めします。自身の背骨をひとつひとつに氣を通すつもりで呼吸し瞑目して
いきます。座禅に似ていますが、座禅のつもりやっていただいても良いかと思います。
・活元運動ー意識外の運動です。誰でも普段からしているのです。例えば”寝返り”がそれにあたります。
それを頭から命令して身体を動かす”意識”を排除して、まったく無意識で改めて”からだを
動かしていきます”。最初のうちは、慣れない動作なのでなかなか活元運動が出ない人も
います。また無意識の活元運動をするうちに、身体の運動系の歪みが是正されてきますが、
その是正される過程にいたって”陽転反応”といって、”目まい・吐き気・発汗・発熱”などの
不快な状態に一時的に経験することがあります。それを乗り越えれば、どんどん身体が動いて
歪みが是正されてきます。人によっては”動く座禅”と言っています。
どちらの訓練法も、具体的に説明すると、かえって難しくなりますので
関東・関西地区の方は”NPO法人・氣道協会”へ、広島地区の方は弊処で実習なさってください。
(おわり)