バカは風邪をひけない(風邪の効用)-根本改善整体らくしんかん(広島市)
”バカは風邪をひかない”と言われますが、
今回は”バカは風邪をひけない”です。
1月後半になり、風邪が流行る時期でもあります。
テレビなどで「風邪を引かないよう、気を付けて下さい」
呼び掛けかれることが多いかと思います。
しかし
引いた風邪は引かざるを得ないのです。
はっ?どうして?
そのヒント、
”風邪を引く”と言いますね。
他の病状で”下痢を引く”とか”水虫を引く”とか言いませんよね。
”風邪を引く”というのは、
自分で引き寄せてしまうことです。
”風邪を引き寄せて、風邪を引くことで”
これまで徐々に歪んできた自分のカラダの状態を、
返上し、さらに良くしていこうという契機。
つまり”風邪を引く”ということは、
自分のカラダが”風邪をひくこと”を必要していた状態。
風邪を引くことで”身体の変えたい!”反応でもあるのです。
これに気づいたのが、
野口整体の”野口晴哉先生”なのです。
野口先生は、実に細かな人間のカラダを観察して
”風邪を敵視するのでなく、自分のカラダを丈夫にするために
むしろ風邪を利用すれば良い”という
世間一般の常識とは逆の考え方を提唱されました。
これをまとめた著書が「風邪の効用(ちくま文庫、全生社)」です。
文庫本で簡単に手に入るので、読んでみたらいいと思います。
平易に書いていますが、実際には奥が深くて難しい処があります。
![](https://i0.wp.com/rakushin-seitai.com/wp/wp-content/uploads/2020/01/風邪の効用-225x300.jpg?resize=225%2C300&ssl=1)
文庫本・風邪の効用
風邪をひくと、
熱が出ますが、下げようとしないで
上がるにまかせる。
40度以上の熱になれば、たいていの体内の悪い菌は死んでしまう。
発熱は、むしろカラダを清める役割がある。
だから冷やすのでなくて、後頭部を温める。
熱を出すだけ出したら、あとはサっ―と引き、キレイにサッパリになる。
薬や注射も使わず、体験すると風邪の後の身体の感じが
全く違ってきます。非常に清々しくなってきます。
風邪を引くことで敏感なカラダの状態を作る事ができます。
逆を言えば、風邪が引けないカラダは鈍感な身体なのです。
鈍感ゆえに、感受性が鈍くなり、ついには脳疾患・癌など
大きな病気をして取り返しがきかなくなってしまうのです。
ここでは、何も”風邪を引くこと”をおすすめしているわけではありません。
発熱中枢機能が未発達、劣った乳幼児、高齢者には注意が必要です。
一般の人は発熱時は寝込む必要はありませんが、
ぶり返しや余病を防ぐために
低温期は安静にしておく必要があります。
病気とは”死”に至らしめるということで、長い人類史で敵視されがちですが、
病気を敵視しないで、あえて仲良く付き合って、さらに自分のカラダを丈夫にすることに役立つ
ということに見つけた野口晴哉先生の慧眼に、もっと目を向けるべきではないでしょうか。
(おわり)