ガンコな肩凝りは、先に腰を調整しないとダメー根本改善整体らくしんかん
2020.02.07
いきなりですが、この骨格図をご注目下さい。
背中からの骨格図です。
赤い処に注目してください。
上から”後頭骨”、”肩胛骨”、”骨盤”です。
ほかの骨にくらべて平べったって、面積が広いでしょう。
意外にもこの3つは動きなど関係しあっているんです。
それが昨日言った”基本三層構造”。
ウチの場合、
”肩凝りが酷くて….”
と言って整体を受けに来る人が非常に多いんです。
たいていの療術院、揉みほぐしをしているところだと、
肩とかをセッセと揉みほぐしますよね。
でもね、その時は良くても、ほんの一時的。
すぐぶり返す。
ぶり返すので、今度はさらに力を入れて揉みほぐす。
やっぱり、その時はいいけど、すぐ戻っちゃう。
その繰り返しで、回を追うごとに揉みほぐしの
”力”がドンドン強くなってくる。
ある人は揉み返しで苦しみ、ある人は強く揉まれているので
肩が余計にカチンコチンに固まって、より強い刺激で無いと満足しない。
これが療術家が陥ってしまうワナなんです。
不調箇所しか見ていないので、
そこだけ何とかすれば良いという発想なんです。
言わば対症療法。
不調箇所だけに注視がいっちゃって、
どんどん強い刺激で何とかさせようとするので、その反動も大きいのです。
揉み返しで肩が痛くなったとか、腕がおかしくなった、首がスジを違えるように痛いなど。
ところで”肩凝り”の原因はいろいろあります。
中には”食べ過ぎ”というのもあります。
その原因は”肩”だけではわかりにくいのです。
他の場所も観察することが必要なのです。
たとえば”骨盤”や”腰”も強張っていることがよくあります。
骨盤、腰、背中をていねいに観察すると、骨盤や腰の強張りが
背中の筋肉も緊張させて、先の繋がっている肩胛骨の動きを悪くさせているのです。
まずは、腰や骨盤を調整し、それから背中を弛めていくと
肩胛骨の強張りもとれて、動いてくるようになります。
肩は肩甲骨の上にあるので、肩胛骨の動きが良くなると肩凝り解消の一歩となります。
これが慣れて熟達すると、仰向けに寝かせて足を引っ張ったり、足首を回すだけでも
肩凝りが解消されてきます。
不思議に見えるかもしれませんが、身体は全部繋がっているのです。
肩の不調だろうが、足の不調だろうが全体全身を見る必要があります。
そこから腰や脚が原因であれば、腰を調整したり、足を引っ張ったりします。
それが根本改善整体のひとつの方法でもあるのです。
(おわり)