はじめての「整体入門」⑥-活元運動って何ですか?

はじめての野口整体を実践しよう-活元運動①

偏りと歪みを是正し、身体感覚とバランスの整った活き活き溌剌とした身体にする!

”活元運動”は、なんだか”難しそう”に見えますが、考えることなど全く無いのです。

手順を覚える必要無し!完全に身体にまかせて”ありのままに動いていく”だけ!

これが活元運動なのです。今回は活元運動をご一緒に体験してみませんか?

1.活元運動は”無意識運動”ですが

”無意識で動けるの? 無意識運動ってあるの?”と言われるので

ここで”意識運動”と”無意識運動”を取り上げてみましょう。

幾つか日常生活上の動作をあげますので、意識運動か無意識運動なのかを

少し考えてみましょう。

 

☑ 体操やスポーツ競技をすること

たいていは身体を動かす手順があって、それを脳が命令して動いています。

概ね意識運動になります。そうはいっても走り続ける行為、足を動かすたびに

右足を蹴って、左足を着地する…なんて、いちいち脳で考えたりしませんね。

そういう時は部分的に無意識な運動になりますね。

 

☑ ごはんを食べる

食べようとすることは、意思がないと行動に移せませんので

頭が働くことになります。どれを食べるか選ぶのも頭が命令していますね

これらは意識運動ですね。お箸をつかって口に運んで食べる行為ですが

いちいち頭で親指がこうで、人差し指がこうでと命令していたら

食べるコトができませんね、無意識にお箸を使っていますね。

 

☑ くしゃみ、セキをする

くしゃみ、セキは、別に頭で命令して意識しなくても思わず出ますね。

いちばんわかりやすいのは、食べ物が気管に入ると反射的にセキがでますね。

ただ周囲の迷惑を考えて、”止めよう”とする行為は意識が働きますね。

 

☑ 寝返り

朝起きたら、フトンを蹴とばしていた。

眠っている間に身体を動かしているので、ある意味わかりやすい無意識運動ですね。

 

以上、ほんの4つだけ例をあげましたが

寝る、食べる、運動するにも、実に多く無意識運動をしていますね、

さらに意識運動と無意識運動を織り交ぜながら

日常生活を送っているんですね。

 

だけど、身体の機能を向上させよう、健康度を高めようとするとなれば

体操、水泳など運動となれば、頭から命令する意識運動ですね。

 

それを発想そのものを変えて

あえて無意識運動を主体にして、身体の裡なる動きにまかせて偏りと歪みをただし

身体感覚とバランスを高めて、もっと元気な身体を創ろうとするのが

”活元運動”の目指すところです。

 

2.活元運動する前に知ってほしいこと

活元運動には、モデルがありません。

活元運動をおこなう人の、身体の裡なる欲求を無意識に出して動くので

人それぞれ違います。同じ人でも時間が経過すると運動がまったく変わります。

 

だから活元運動には模範解答がありません。

とにかく自分の身体の裡なる欲求にしたがって動けばいいだけです。

 

普通は正座のうえ、準備動作を3つほどしてから

各自動きますが、動き方がみんなバラバラなんです。

腕をバタバタしながら、ウネウネと踊るように動きますので

 

初めて見る人にとっては

”踊る宗教”や“何かにとりつかれたのか?”と

ドン引きする人もいるのも事実です。

 

当らくしんかんでも、活元運動をおこなう前に

受講される方に、説明と同時に、実際に私が活元運動するのを見せます。

そのうえで取り組まれるかどうかを意思を確認しますので

 

「私にはチョット…」という方はご遠慮していただいてもOKにしています。

(そのときは、ご本人にもできる他の健康法を紹介しています)

3.好転反応とは?-イザっという時に慌てないために

活元運動すると、とうぜん個人差はありますが

身体の感覚とバランスが良くなると同時に、

感覚がたかまって身体の反応も出やすくなります。

 

例えば活元運動すると、強張っていた腰が弾力を増すと

悪かった腰が正気になり”良くなろう”とする反応が起こります。

これが痛みを伴ったりと、少々つらい反応も出てきます。

 

この時に身体が良くなっていく過程上にある反応だと

ご理解していただければ、怖くありません。

 

一般的には”好転反応”とも言っていますが

やがて反応がおさまると、以前より増して身体が良くなってきます。

その好転反応について、3段階ほどご紹介します。

 

ⅰ 弛緩反応-だるくなる、眠くなる

活元運動すると、温泉に入ったようにスッキリしてきます。

その後しばらくすると、だんだんとダルく感じるようになったり、

眠たく感じるコトがあります。妙に身体の疲れを感じてくるのです。

 

もう活元運動をして、身体が反応し始めています。

こういう時は無理をせずに、ゆっくりと休みましょう。

 

ⅱ 過敏反応-身体が熱っぽく感じるなど

しばらく時間が経ってくると、だんだんと変化が激しくなることがあります。

からだ全体や、特定の箇所が熱っぽくなったり、首や身体を寝違えたような

熱感と痛みを感じたりするなど。おもに痛みや熱感をともなう炎症反応です。

 

そこから腫れがでてくるケースもあります。

これが過敏状態です。慣れないとこの過敏状態にビックリして

冷やそうとしたり、薬をぬったり飲んだりすると

かえって経過が長引いて、活元運動をした意味を無くします。

 

仮に痛みや熱っぽくなっても、普段どおり生活して大丈夫です。

むやみに休んで庇うと過敏状態の経過が長引かせることになります。

 

ⅲ 排泄反応-皮膚に出たり、下痢したりします

過敏状態から、身体にとって不要なモノを排出しようとする”排泄”反応がでます。

神経系統に問題がある人は、皮膚にデキモノなどが出たり、汗がやたら出てきます。

消化器に問題のある人、食べ過ぎの人は、ドバっと下痢をしたり、吐くこともあります。

 

この排泄反応も、クスリで止めたら”毒”を体内で溜め込むことになります。

素直に出してあげて、経過を見守るようにしましょう。

 

排泄反応が経過すると、

ヘビの脱皮のように”すっきり、さっぱり”した清々しい

身体へと変わってきます。

 

ⅳ ”好転反応”の出方は、人によってさまざま

私事で恐縮ですが、首と肩のあたりが寝違えたような熱感と痛みを経験したこともあります。

おそらく首と肩が悪くて、炎症反応を起こして良くなろうとしたんですね。

最近は食べ過ぎが続くなかで活元運動したら、翌朝から何度も下痢をしました。

 

反応の出かたは、人によってさまざまです。

まったくでないという人もいれば、弛緩反応だけで済む人もいます。

いきなり過敏反応で熱を出したりする人もいれば

吐いてしまってスッキリという人もいます。

 

こればっかりは

教科書の順番通りに出るとは限りませんので、

あなたのからだ次第です。

 

4.3つの準備動作を紹介します

活元運動を始めるまえに行う”3つの準備動作”を紹介します。

活元運動を出やすくするための誘導運動と思ってください。

 

実際には、

当らくしんかんにお越しいただいて実際にやってみないと意味がないので

ここでは簡単に紹介します。

 

そうは言っても、

1番目の”邪気吐出法”

2番目の”からだを捻じる”

準備動作は活元運動しなくても、

単独でおこなっても、非常に有用なので覚えておくと役に立ちます。

 

ⅰ 準備運動①-邪気吐出法

正坐で行いますが、難し方は椅子に浅く腰掛けて行います。

 

両手をミゾオチにあてて口から息を吐いていきます。

息を吐きながら、身体をどんどん前傾すると息が吐きやすくなります。

息を吐き切ったら、ミゾオチにあてている手を弛めて

身体を徐々に起こしていくと息が吸えます。これで1セット。

 

からだの中の”邪気”を吐き出すつもりになって行うと

スッキリします。頭の疲れをとったり、口臭対策にもいいです。

受験勉強やデスクワークに頭が疲れた時にも、この邪気吐出法をすると

頭が休まり、身体の緊張が取れてきます。

ⅱ 準備運動②-からだを捻じる

これも正坐して行います。

難しい方は背もたれのない椅子で行います。

 

からだを捻じります。

捻じり方にポイントがあります。

 

正坐をし姿勢を正したら、自分のおへそと、おへその真裏にある背骨を意識します。

おへその真裏にある背骨は腰椎3番になり、腰椎の中心に位置して”捻れ運動”では大事な骨です。

 

ここを意識しながら、左右にじっくりと”ぎゅ~っ”と捻じって行きます。

捻じり切ったら、ポッと軽く弛めて反対側に同じくぎゅ~っと捻じって行きます。

左右に1回ずつ捻じって1セットです。これを7セットします。

 

7セットしたら、捻れにくかった側をもう1回捻じって

捻れにくい側を強調しておきます。

 

からだを”捻じる運動”は結構きついですよ!

40代以上の多くの方は、捻じっているつもりでも身体を左右に傾けてから

捻じろうとして、捻れ運動になっていないことがあるので注意が必要です。

 

捻じりにくい時は、

あらかじめ左右の側腹をつまんでおくと捻じりやすくなります。

 

とくに梅雨時に身体を捻じっておくと、腰が強くなったり

泌尿器系統も丈夫になり、ウエストも細くなってきます。

ⅲ 準備運動③-延髄刺激法

これは少し難しい準備運動です。こんな運動ほかではないですからね。

簡単に言うと、正坐をして両手を肩と同じくらいの高さに上げて、奥歯を噛みしめながら

息を吸いながら、腕を後ろへ水平に引いて背骨や首の後ろを刺激していきます。

 

腕を後ろまで引いたら、ポッと弛めて腕を前にもっていきます。これで1セット。

これは延髄に対して刺激が強いので、3回までにします。

 

5.あとは”ポカ~ん”と活元運動をするだけ

以上3つの準備動作が終えたら

正坐のまま、両手をヒザの上において手のひらを上に向けて瞑目して

からだの中からの動きを待ちます。

 

”ゆらゆら”と動きがでてきたら、あとは身体に任せて動くだけです。

活元運動中は目を閉じましょう。でないと目が回って気分が悪くなります。

 

終わる時は、急に止めないで徐々に動きが止めていって

最後にウームと、お腹に息をこめるように深呼吸をしてから目を片方ずつ開けていきます。

すぐには動かないで、しばらくポカ~んと休むと身体が気持ち良くなってきます。

 

6.そうは言っても、初めての人は活元運動が出にくい!

当らくしんかんで”活元運動”の実習会をしています。

しかしながら初めての人は活元運動が出にくい人が結構いるのです。

 

身体が堅くなっていたり、意識がジャマをして活元運動が出づらかったりと

女性に比べて、男性は活元運動が出にくいのです。男性はわりと意識でブロックして

無意識運動の活元運動が出づらいケースがよくあるのです。

 

そういう場合、当らくしんかんでは

先に紹介した3つの準備動作のほか、さらに身体を弛める準備運動を徹底的に行います。

そして2人組で行う相互活元運動で、その人の活元運動をどんどん誘導していきます。

 

まったく初めての方にも安心して”活元運動”を楽しんでいただけますので

どうぞ根本改善整体らくしんかんでご体験ください。

(おわり)

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