外国の老婦人も納得の”根本改善整体”－震災復興ボランティア活動記から
2021.07.10
外国の方にも評価される！根本改善整体
2016年3月・東日本大震災被災地５年目のできごと
当”根本改善整体らくしんかん”を創設する前の”２０１６年３月１２日”
宮城県気仙沼市へ東日本震災ボランティアで、整体活動をしていた時のことです。
震災後まる５年を迎えたというコトで、前日の３月１１日は南気仙沼地区の
復興住宅アパートでの開催される追悼式行事のお手伝いをして、近所の民家で
寝泊まりをしながら、整体ボランティア活動などを行っていました。
翌日１２日の夕方、気仙沼大島での整体ボランティア活動から戻ってくると
近くで音楽コンサート活動があるというので、準備と片づけのお手伝いをかねて
コンサート会場へ向かいました。会場といっても倉庫を改造した建物です。
音楽イベントということで、音楽機材の持ち込みの手伝いをしていると
多くの人が集まり、そのなかに外国からの老婦人も交じっていました。
彼女も同じように会場のお手伝いをしていて、流ちょうに日本語でしゃべります。
集まった地元の子どもたちにも人気があることから、ちょっと話しかけてみました。
こちらの外国の老婦人。フィンランドの出身で
いまは京都でキリスト教の宣教活動をされて長く日本に住んでいて
今回はボランティア活動の目的で気仙沼にやってきたということです。
彼女はフィンランドでも、ロシアとの国境近くの出身だそうですが
いろいろとお互いのコトを話しているうちに終了時間となり
帰り際『近くの民家で滞在していて、整体ボランティア活動しているの
良かったら整体を体験してみない？』と誘ってみました。
そうすると彼女は
『最近とっても忙しくて、よく眠れないし疲れているの、7時に行きますよ！』
と言って、時間があるのでいったん解散しました。
フィンランド人は約束守る！時間も守る！
滞在している民家で待っていると
夕方７時ピッタリに、例のフィンランドの老婦人は玄関先へやってきました。
そして、玄関先で靴を脱ぎながら
『フィンランド人は約束を守る！』『フィンランド人は時間を守る！』
といってあがってきました。
ここでフィンランドって、どこにある国で、どんな国なの？
あまりご存知でない方に、簡単に紹介します。
“ムーミン””サンタクロース””サウナ”というと
たいていの方はピンと来ると思いますが、北欧の国のひとつです。
高福祉で、最近では幸福度ランキングで１位の国でも有名です。
しかしながら北欧の国なので
冬はとんでもなく寒い..
首都ヘルシンキでも冬は氷点下１０度にもなることもザラです。
『フィンランド人は約束を守る・時間を守る…』
たしかに冬の寒空で外で待ち合わせるとき、約束をすっぽかされたら
遅刻したら、すさまじい寒さで”凍死”しっちゃうかもしれませんね。
だから
フィンランド人は約束と時間には厳格なんだなと
勝手に思いながら、彼女に整体を受けてもらうコトにしました。
よく眠れた！ もう1回整体受けてもいい？
いざ！フィンランドの老婦人を整体をしようと触れてみると
頭はガチガチ、首の骨はもちろん、肩胛骨の下のあたりまで背骨がボコッと飛び出て
堅い状態です。おそらく頭を使いすぎて、疲れも溜まっているのではと思いました。
震災被災地では、住民であっても、現地へボランティア活動しに来た方でも
整体は、すべてボランティア活動として無償で行っています。
わずか３０分程度の整体ですが、スッキリして帰ってもらいました。
翌日夕方５時ごろに、また彼女が訪れてきました。
『ゆうべ整体のあと、久々によく眠れた。今朝起きてみるとすごく気分がよくて..』
『今夜もう一回整体受けたいけど、いい？』
とリクエストしてきました。
『いいですよ！ 今から受けられますか？』と返すと
『いまから用事があるので、夜７時20分に来るからお願いね』
と言って帰ってきました。
そして夜７時20分になると
『フィンランド人は約束守る。フィンランド人は時間を守る』
といって、やってくるのでした。
『明日は気仙沼を出るから…』ということですが、
前日にくらべると、頭や背骨の堅さはかなり弛んだ感じです。
それが彼女にとって気持ち良かったのでしょう。
さらに緊張を弛める整体を行い、帰ってもらいました。
前後をはさんで、いろいろな外国人に整体をしたことはありますが、
このように律儀に時間を指定して、守って外国人は非常に印象的でした。
フィンランド人って『約束と時間を守る』、マジメな国民なんですね。
（おわり）