フィンランドのNATO加盟申請から”安全”を考える

2022.05.12

Moi(モイ・フィンランド語で”こんにちは”)

フィンランド整体らくしんかん・ナガミです。

 

令和4年5月11日・12日は

フィンランドのNATO加盟入りと、”サンナ・マリン首相”の来日で

ふだんは取り上げないメディアも、今回は話題になっていますね。

若き女性リーダー”サンナ・マリン首相”が来日

34歳の若さで首相を就任した”サンナ・マリン首相”。

首相就任は世界最年少だそうです。

 

現在36歳ですが、フィンランド議会のうえでは連立政権の首相でありながら

若く美しいだけでなく、なにか凛としたものを感じ取れるのは私だけでしょうか。

 

来日は、以前から予定していたそうです。

日本を訪問したら韓国とか中国とか回るのでなくて

あえて日本だけの訪問だったようです。

 

来日の目的のひとつとして

情報テクノロジー関係のプロモーションだったようですね。

東京大学での講演もその一環だったようですね。

 

次世代の6Gや量子コンピュータなど、世界最先端の分野を取り上げるそうですね。

フィンランドはITテクノロジーの先進国としても知られていますね。

リンク:総務省・フィンランド大使館共催 共同セミナー

 

ただ日本のメディアは、フィンランドのNATO加盟入りや

日本とフィンランドとの対ロシア政策の連携の確認などの話題に集中しているようですが。

フィンランドNATO加盟申請へ

5月12日の夕方、

日本でも”フィンランドNATO加盟入申請へ”のニュースが飛び込んできました。

リンク:Yahoo/TBSニュース フィンランドNATO加盟申請へ

 

陸続きで1,300キロも国境を接する国がNATO入りすれば

ロシアもどういう反応が出るか心配なところがありますが、

フィンランドの世論調査で76パーセントがNATO加盟入りを支持していれば

民主主義国家のフィンランドは、その方向に動くのは当然だと思います。

 

フィンランドは過去に2度にわたって旧ソ連と戦いました。

多くの犠牲を払いながらも、国の独立と自由主義体制を守り抜きました。

 

第2次世界大戦後、ほかの東欧諸国が共産化し

旧ソ連の影響下におかれたことを考えると、非常に大きなことです。

 

しかしながら、敗戦にちかい扱いで講和条約を結んだ結果

領土の一部を割譲させられるなどの辛酸をなめることにもなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから戦後も、国の独立と自由主義体制を守るために、

傲慢な大国である旧ソ連に気をつかわざるを得なかったのです。

このことを『フィンランド化』と揶揄する人もいたのです。

 

しかしフィンランドの人々は

必死に国を守り通したことに誇りを持つ一方で

心のうちにはソ連・ロシアに警戒感をずっと持っていたのです。

 

そのため男子には徴兵制がありますし

国境には通常の軍隊とは別に、国境警備隊を組織して守っています。

自国の”安全”をもっと真剣に考え、論議すべきでは?

実際にフィンランドに行ったとき、わずかな滞在期間でも

国を守る意識が強いという感じがしました。ここが日本とは違うようです。

 

逆に日本でも第2次世界大戦では、ソ連と戦っています。

戦後多くの人がシベリアへ強制労働をさせられ、飢えと寒さで大勢が亡くなったことは事実です。

しかも北方領土は取られたままのうえに、ロシアは北方領土に兵力を増強しているとのことです。

 

日本も「自国の安全保障」を、もう少し真剣に議論すべきではないでしょうか。

警戒すべき国はロシアだけではありません。本日も日本海にむけてミサイルをぶっ放した国や

南シナ海だけでなく、東シナ海・太平洋に進出しようとしている某国。

 

ある意味、フィンランド以上に厳しい状況にさらされているのではないかと思います。

 

テレビメディアも、ロシアのウクライナ侵攻ばかり取り上げられて

視聴する側も他人事のように思っているのではないでしょうか。

 

以前こちらのブログで、

幸福度世界ナンバーワンの国”フィンランド”ということで取り上げましたが、

自分たちの幸せを守るためには、自分たちで真剣に考えるという意識が

われわれ日本以上に働いているのではないかと思います。

 

アメブロでフィンランドとロシアの国境線の状況も説明しています。ご参照ください↓↓

戦争からの安全とは何か?-ロシアの隣国フィンランドの安全保障に対する考え方から

(おわり)

リンク:フィンランド整体らくしんかんHP



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