ジメッと梅雨時を元気に過ごすポイントは?
2022.06.24
うっとおしい梅雨時期。肌に汗がベトベトまとわりつくのが何ともイヤですね。
気持ち悪いし、ニオイもする。思わずクーラーや扇風機の風などで汗を抑えたくなりますね。
しかし、出ようとする汗を引っ込めると体調を崩す原因にもなります。
なぜ汗を引っこめたらダメなのか? 対処法も併せてわかりやすく解説します。
1.汗は元気に過ごすために”重要”です
汗の大きな役割りは”体温を下げる”ことです。
皮膚に水分をだして気化熱で冷やすというものです。
まず、汗の成分は限りなく”水”に近いものです。
汗は血中からつくられますが、血球をのぞいた”血しょう”が成分となります。
その”血しょう”を、さらに「濾過(ろか)」して水分として出しているのです。
ちなみ「濾過(ろか)」しているのは、
皮膚下にある”汗腺”でおこなっているのです。
さきに出てきました”血しょう”ですが、成分では99パーセント以上が水です。
ごくわずかにカリウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。
ところで汗腺の濾過(ろか)機能がうまくいかないと
ミネラルを老廃物として排出してしまいます。
それがベタついた汗となり皮膚回りの常在菌とあわさってニオイがでます。
そうなると、汗腺の機能を良くするためにも
出すべき汗はスムーズに出すことが大事になってきます。
2.汗を引っこめるとどうなる?
梅雨時期は、高温のわりには湿度が高いので
汗がでても皮膚にまとわりついたような感じになって、気持ち悪く感じてしまいます。
また汗腺の濾過(ろか)機能が悪いと、
ミネラルなども出してしまい、ニオイの原因を作るコトにもなります。
だからといって、出ようとする汗をクーラーや扇風機で冷やしたり、
あるいは制汗剤などの薬剤で皮膚の毛穴をおおったりすると
汗は体外に出ないで、また体内に戻る『汗の内攻』現象を起こします。
3.汗が内攻すると、どうなる?
せっかく血管のなかで、汗として体外へ排出しようとしたものが
不用物が返品されてきたものですから、血管内はたまったものではありませんね。
血液濃度がかわってしまったり、体外に排出されなければならないものが
よぶんに増えたりするので、血管内は大変な状態になります。
ふたたび体外に汗と出そうとしても、汗腺の機能が弱っているので
なかなか出せません。そうなると不用物をろ過させ、小便にして体外に排出させる”腎臓”に
無理をお願いしてがんばってもらうしかありません。
いっぽうで血管内にも負担がきます。
血管内で、よけいに酸素と二酸化炭素を交換しなければならないので
そのツケが呼吸器にもやってきます。
さらに、もっと困るのは
血管内や各臓器をバランスよく機能させる”自律神経”に負荷がかかります。
これで自律神経のバランスを失って、身体のコントロールを失うコトもあります。
早いハナシ
からだの至るところにダメージが及ぶのが想像できるかと思います。
4.こんな症状がでたら”汗の内攻”が原因かも?
具体的に”汗の内攻”現象になったら、どんな症状がでるのか?
カンタンに挙げていきます。
・カラダ全体が”だるい””おもく”感じる。冷えや、むくみも出てくる。
・頭が痛い、熱っぽく感じる、妙に眠たくなる
・発赤などの皮膚炎や、かゆみが強くなる
・腹痛、下痢、小便に異状がでる(回数・色など)
それだけでなく、意外にこれらも”汗の内攻”現象が原因になります。
・涙がやたら出る、逆に目が乾く、急に視力が落ちる
・筋肉のこわばりや、ケイレンが起きたりする
・息苦しい、セキ、鼻水、ぜん息の発作がひどくなる
一見して”汗の内攻”原因とは思えないところに、トラブルがおよぶことがあります。
5.汗の内攻のトラブルの対処法とは
まずは”汗を出す”ことです。
汗を出すには、身体を温めるコトです。
お風呂にはいってじっくりと身体を温めるのがカンタンですね。
いきなり熱い湯よりも、ぬるめのお湯からじっくり温めるのが効果的です。
そうすると、じわっと汗がでてきますので小まめに拭き取ります。
暑いからと扇風機の風邪などで冷やすと、また汗を内攻をさせて逆効果です。
もしお風呂にはいれない場合は
足湯です。
足湯は足首が隠れるくらい、
お風呂の温度のやや熱め(42~44度)を6~8分つけます。
足湯をじっくりするだけでも、足から腰、背骨をつうじて全身が温まり汗ばみます。
汗ばんだら、しっかり拭き取ってください。
次は、温かい蒸しタオルをたたんで後頭部に20分くらいあてます。
そうするとドカッと汗ばんできますので、汗を拭き取ってください。
6.ガンコな汗の内攻現象には”整体で背骨を調整”
最近では、エアコンの効いた室内で一日中過ごしたりするケースが増えました。
人前で汗をだすとみっともないとか、熱中症対策で部屋に閉じこもる人が増えているようです。
こうなると慢性的な”汗の内攻”状態を抱えることになります。
お風呂やサウナで、無理に汗を出そうとすると、かえって身体に負担をかけてしまいます。
この場合、背骨にある”発汗中枢”や”発熱中枢”が鈍くなっていることがあります。
ここを活性化してあげないと、なかなか汗をかいて体温を最適に維持しづらくなります。
場所が背中側になり、細かい整体術での操作が必要になります。
当整体では
汗で内攻したと思われる方には、背骨の状況をていねいに観察し
発汗中枢・発熱中枢が鈍くなっていれば、力をかげずに弛めて活性化して
汗がかける身体に戻して、種々の汗の内攻現象で困った症状も改善していきます。
お心当たりを感じましたら、いちど当整体へご相談ください
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