寝床のハナシ-ベッド、畳にフトンどっちがいいの?
2022.12.23
ベッド派? 畳にフトン?-あなたはどちら?
おはようございます! お目覚めいかがですか?
ところで、
あなたは”ベッド”で寝ていますか?
それとも”畳のうえとかにフトンを敷いて”寝ていますか?
今回は
ベッドと、畳のうえにフトンと
毎晩お世話になっている寝床について
調べてみました。
ゴリラも使っていた⁈-古いベッドの歴史
まずベッドからです。
ベッドの歴史を調べてみましたが
これが非常に古くからあるんです。
しかも人間だけでなく
霊長類のゴリラも、木の上に葉っぱを
敷き詰めてベッドとして寝る習性があるようです。
人類も約7万7千年前に南アフリカで
葉を切り取って作られたのがベッドの始まりと
言われています。
さらに紀元前5500年前、
エジプト文明期の埋葬品のなかに
カタチとしてのベッドが発掘されています。
日本でも奈良時代にはベッドを使っていた!
日本では奈良時代に
聖武天皇と光明皇后が使用した木製のベッドが
今も正倉院に保存されています。
ところで
日本では平安期にちょっとした変化がでてきます。
これは「畳(たたみ)」を寝具として
使い始めたことです。当時は板の間の一部に
畳をおいて、そこにベッド代わりに寝ていたようです。
これが”畳のうえに寝る”という日本独特の
習慣の始まりですが、のちほど詳しく説明します。
西洋でも中世期以降はベッド文化が発展した
ベッドの歴史、
今度はヨーロッパなど西洋に目を向けてみます。
中世以降も、ベッドが普及し続けてきました。
さまざまな改良もすすむなか
王侯、貴族だけでなく庶民にも徐々に広まりました。
とくに11世紀には十字軍遠征時には、
敵地からカーテンを持ち帰って拡がりました。
天井からカーテンを取り付けることでホコリを
防ぎ、カーテンで仕切ることで”寝室”という”空間概念”が
生まれてきました。
寝る場所を“寝室”として仕切ることで
外からの騒音を気にせず、安心して眠れますね。
18世紀には、眠りの質を大きく左右させる
マットレスが大きく進歩し、19世紀にはマットレスの
なかにバネをいれるなどして、快適な眠りの追及が
どんどん進化しだしたのです。
ベッドは生存の安全にも役立ってきた⁈
ところで大昔は、洞窟や崖下のくぼ地などで
寝ていたものと思いますが、そのまま地べたに寝ると
地面からの冷気や湿気で体力を奪われてしまいます。
もっと怖いのは、
敵の襲撃だけでなく、夜行性の猛獣に襲われるという
生命の危険につねにさらされるわけです。
そういうことで
地べただと、足音など物音もダイレクトに響き
いつ外敵に襲われるか安心して眠れません。
ちゃんと眠れなければ、疲れもとれないので
大昔は30歳も満たなかったという、寿命の短さもわかる気がします。
ベッドのメリットとは..
そこで
いかに安全に快適に眠るかということで
工夫を重ねた結果としてたどり着いたのが
“ベッド”ではないかと思います。
ベッドは地面から高いところに寝床があります。
これは地面からの冷気を受けないようにして、
さらに葉っぱやワラ、動物の毛皮を敷いて保温の
維持と、ホコリや湿気からも守られます。
さらに地面から高い位置に寝ることで
足音などの騒音も遮断することができます。
万が一、襲われても寝床の位置が高いほど
対応しやすくなります。これが安心感とともに
安眠を確保できるようになったと思います。
こうしたことが
ベッドのメリットとなり、こうした理由で
狩猟民族性の強い西洋で拡がったと見ています。
もういちどベッドのメリットを
まとめますと
・寝床としてはっきりした空間を確保できる安心感がある。
・寝床面が高いので、保温、ホコリ、湿気足音などの物音から守れる
・片づけや、ベッドメイクが比較的ラク
・ヒザや腰の悪い方には起居がラク
といった面があげられます。
いっぽう ベッドでのデメリットは..
逆にデメリットをあげると
・ベッドから落ちる危険がある
・場所をとる、ベッドやマットレス購入に費用がかかる
・天日に干しづらくて、マットレスなどに湿気がちになる
といったことがあります。
マットレスについては
床にフトンを敷いて寝る時にも同じことが言えて
眠りの質を左右させる比較的重要な役割があります。
こちらは改めて詳しく取り上げたいと思います。
日本の畳(たたみ)文化とは..
つぎに
畳にフトンを敷いて寝る場合の良さです。
日本を訪問した外国人がカルチャーショックを感じるのは
部屋が畳敷きで、そこにフトンを敷いて寝ることだそうです。
これは日本独特の習慣だそうです。
それには
さきほど紹介した“日本の畳文化”が関係します。
少し詳しく説明しますと、
畳の原型は、古くは奈良時代からあったようで
このころはコモやムシロを重ねていたそうです。
本格的な畳の出現は平安時代からで
部屋の一部に畳をおくことで、一段高い位置ができて
そこをベッド代わりにして使い始めたことです。
室町時代以降に部屋全体に畳が敷き詰められ
正坐という座り方がはじまったのもこの頃で
茶の湯などの日本文化が育ち始めました。
庶民に畳が拡がり出したのは江戸中期以降です。
畳はけっして簡単に作れないし、貴重なものでした。
そして広く普及したのは明治以降だそうです。
畳そのものが”ベッド”代わりになる!-畳のメリットとは
床に畳を敷き詰めるコトで、
靴をぬいで家屋に入る土足禁止の文化が
できてきました。
フローリングの堅い床と違い
畳は弾力と柔らかさがあって清潔性もあるので
そのまま寝転ぶのに適しています。
そこから畳のうえで寝る文化が
拡がったのではないかと思うのです。
ほかに
畳はさまざまなメリットがあって
例えば
・吸音、遮音効果、弾力性がある、保温保湿の効果
・さらには空気の清浄効果もあるといった
まさにベッドを使用した時と同じ効果を持っています。
極論すれば、畳がベッドと似た機能があるので
そのまま畳のうえにフトンを敷いて寝るという、習慣が根付いたのだと思います。
さらに畳でフトンを敷いて寝る良さは
ベッドと比べて”落下する心配がない”
だから寝相が悪くても平気、安心して手足を拡げて“大の字”で眠れますね。
畳にもデメリットがあります-万年床には耳が痛い⁈
もちろんデメリットもあります。
・フトンの上げ下ろしが面倒
・ホコリを被りやすい
・足腰の悪いお年寄りには寝起きが大変
といったデメリットがあります。
じつはマットレスが睡眠の質を左右する!
フトンだと床にじかに置くので
堅さを感じるのでベッドが良いという意見もありますが
今は畳や床用のマットレスが一般に普及していますので
マットレスを適切に使えば解決します。
いかがでしたでしょうか?
ベッドor畳にフトン-それはあなた次第です
太古の昔、電気も火もない
夜の暗闇で寝るコトは非常に危険であったことで
安全でいかに安心してぐっすり眠ることができるか
その役割を担うのがベッドであります。
いっぽうで、日本では“畳”の出現で独自の睡眠文化ができたわけです。
決してベッドが良い!
畳にフトンが良いというワケではありません。
ご自身の好みや、
住環境も考慮しながら選ぶことができます。
もちろん寝る本人の感覚、つまりベッドのほうが
ぐっすり眠れるのか、畳にフトンがいいのかを実際に
身体を通して判断することも大変重要です。
導眠整体らくしん館は、畳にフトンで整体を受けます
最後に“導眠整体らくしん館”は
整体ではめずらしく、畳の上にウールをメインにした毛氈(もうせん)を敷いて
遮音に断熱と弾力性を高めています。
さらに薄めの敷物を敷いて、そのうえで寝てもらって整体を行っています。
じつは、これには大きな意味がありますが
こちらは改めてご説明したいと思います。
(おわり)
導眠整体らくしんかん
【事務局・古江整体相談室】
広島市西区古江西町4-17 BM10ビル 106
整体のご予約・お問合せ090-2002-9802
ホームページからもご予約・お問合せ簡単にできます ↓↓↓