2.脳の健康を維持するためには、なぜ睡眠なのか?

高校の保健体育の復習です「ニューロン」「シナプス」とは

前回のシリーズで

「睡眠は脳の健康を保つうえで不可欠」ということを取り上げました。

ここでは脳のことを簡単にお話したいと思います。

 

ヒトの脳の重さは、成人男性で約1,400グラムだそうです。

この脳には「ニューロン(イメージ図参照)」という神経細胞があって

その数は千数百億個とも言われています。

ニューロンの軸索や樹状突起では電気的な信号が伝えられていますが、

ニューロンどうしをつなぐところを「シナプス」といっています。

ここでも神経伝達物資を介して信号が伝えられています。

 

このシナプスの数ですが、じつに100兆にものぼると言われています。

いきなり宇宙にとびますが、銀河系の星は1000億個以上あると言いますが

シナプスの数は、星の数よりもはるかに多いんですね。

脳は、スーパーコンピューター以上?

つまり膨大な数のシナプスが、お互いに信号を交わし合っていることで

膨大な情報が瞬時に脳から身体全体におよびますので

私たちは深く思考したり、細かく身体を動かしたりできるのですからスゴイわけです。

 

100兆となればスーパーコンピューターもはるかに凌ぎますね。

 

それだけ高度な情報機能をもった脳ですから、その構造は繊細ですし

エネルギーも大量に消費します。脳は全体重の2パーセントしかないのに

安静時でも総エネルギーの18パーセントも喰ってしまいます。

 

そのため脳は大変デリケートな臓器です。

機能低下もしやすく徹夜などの”連続運転”には弱いのです。

 

ちなみに16時間以上ずっと起きたままでいると脳機能は低下して、

酒気帯び運転と同じくらいのレベルに落ちると言われています。

疲れた脳を回復させ、健康を維持するには…

そうした状況が慢性化すると、

正常な精神活動や身体動作ができなくなり生命の安全も保てなくなります。

 

この脳の疲労を回復させて機能を維持するのに

唯一の解決手段が『睡眠』なのです。身体の疲れは眠らなくても安静するだけで

ある程度はとれますが、脳は睡眠でしか修復・回復ができないのです

 

そういったことで、脳の健康を保つうえで眠りは大切だということを

認識していただけるとありがたいと思います。

(つづく)

【※参考 JSES日本睡眠教育機構・「睡眠習慣セルフチェックノート」(全日本病院出版会)】

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