フィンランドがつなぐ小さな町の物語〜島根県邑南町での健康講座レポート〜
2025.07.15
Moi(こんにちは!)今回は島根県邑南町で出張講座を行いました。
ご縁のきっかけは、なんと北欧フィンランドでした!
🌱 フィンランドとのつながり
邑南町には「おうなんフィンランド協会」があり、
両国の高校生が相互交流するなど、温かい国際関係が築かれています。
現在、フィンランドの首都ヘルシンキ出身のホゥフタネン・エーロ・マグヌスさんが
国際交流員として邑南町に駐在し、両国の懸け橋として活躍中です。
🏞️ 邑南町ってどんなところ?
島根県の中央部南側、広島県との県境に位置する中国山地の町です。
2004年に3つの自治体が合併し、島根県でもっとも面積が広い町となりました。
農業を基盤とし、石見ポークや地酒、ブルーベリー大福など多彩な特産品を生み出しています。
人口は約9,300人で、高齢化が進む中、「日本一の子育て村構想」を掲げ、
医療費無償化や保育料軽減などの福祉政策を充実させ、若者の定住促進に力を注いでいます。
💡 今回の講座の内容と様子
私自身、協会の一員として邑南町に関わっていることもあり、
今回は町のほぼ中心にある井原公民館で健康講座を開催しました。
**テーマ:「良い眠りが認知症予防につながる」**
ご高齢の参加者が多い地域性を踏まえた内容です。
参加者は6名と少人数でしたが、2時間という十分な時間があり、以下のようなメリットがありました
- – 表情を見ながら丁寧に説明ができる
- – 参加者の要望や質問に応じて柔軟に内容を変更できる
- – 実習の際には個別に手を取って指導することも可能
お茶やお菓子を交えた休憩タイムではざっくばらんな対話が生まれ、交流が深まりました。
受講された皆さんには大変ご満足いただけたようで、
公民館の職員の方からも嬉しいお声をいただきました。
日本の公民館とフィンランドの教育機関の共通点
帰りがけに、エーロさんが勤務する邑南町教育委員会「元気館」に立ち寄り、
活動報告もしてきました。
日本の公民館は地域の生涯教育・社会教育の拠点として
住民のウェルビーイング向上を目的としていますが、
フィンランドでもこれに相当する市民向け教育機関があります。
フィンランドの代表的な教育機関
– 図書館 :書籍の貸し出しにとどまらず、多様なイベントや学びの場を提供
– 労働者大学(työväenopisto) :リスキリングや職業訓練、教養教育の場
– 市民大学(kansalaisopisto) :誰でも気軽に参加できる、生活に根ざした学びの機会
今回の「良い眠りが認知症予防につながる」講座は、
睡眠教育・健康教育として、フィンランドの市民大学でも展開できる内容かもしれません。
そのような日がいつか来ることを楽しみにしています。
(おわり)
導眠整体らくしん館