整体ボランティア活動報告記3-どこでも足湯隊・福島県南相馬市

簡単に現地での原発や台風19号の影響を報告します。

 

今回常磐道で原発避難区域の”富岡町”から国道6号線で走りました。

富岡町の北隣で、事故のあった福島第一原発のある”大熊町”と、さらに北隣の”双葉町”の

大半の地域は”帰宅困難区域”として、普通に立ち入ることができません。

区域内の国道の信号は”黄色点滅”で、許可なくしては国道6号から右左折できません。

避難区域内の国道6号線は車から降りて歩くことはできません。単車・自転車も通行禁止です。

道路沿いの民家や商店などの入り口には立ち入れないようにバリゲートが張られています。

2011年3月11日以来、まったく手をつけられていないので、民家・建物は荒れ放題で

中には壁やガラスが破れたり、建物が壊れたりと、まさにゴーストタウンです。

 

要所要所に警備員が配置されていますが、

夜は電気・街灯もなく真っ暗で、人気もないので”空き巣”の被害がひどいとのことです。

 

双葉町の北隣り”浪江町”ですが、海岸から近い地区を中心に避難解除になっていますが、

震災前には15,000人以上いた人口も、未だ1割以下の1,100人しか戻っていないとのことです。

かつての浪江町の中心地にくると、見た目は普段通りの町の姿を見る事ができます。

JR常磐線も仙台から浪江までは開通しています。

 

国道6号線を浪江町を北行すると、南相馬市小高区へ入ります。

南相馬市は、小高区・原町区・鹿島区と1市2町が合併して原町市から南相馬市になった市ですが、

原発では一番南側の小高区が避難地区対象となりました。

 

現在、この小高区も大半の地域が避難解除になりましたが、

震災前13,000人いた人口、令和元年の段階7,500人ほどが戻ってきたとのことです。

JR小高駅周辺が小高区の中心地になります。

今回初日は、そこにある復興住宅団地の集会所(2カ所)へお邪魔しての活動です。

 

活動の都合上、足湯セットは原町区にある我々の宿泊所”カリタス原町”に保管しています。

先にこれを取りに行く必要があるので、一旦小高区を通過して原町区に入ります。

 

今年は台風19号による被害もありました。

南相馬市でも土砂崩れなどで死傷者が出たのをはじめ、床上浸水などの被害があったとのことです。

南相馬市の鹿島区や北隣の宮城県新市町では2週間にわたって断水し不便を強いられたとのことです。

今夜泊まる”カリタス原町”によると、やはり北方の宮城県角田市の被害は深刻で、

カリタス原町から現場の要請をうけて援助物質を送ったり、作業応援に出ているとのことです。

 

ごく簡単ですが、

2019年11月末現在、現地での被災状況を報告いたしました。

(つづく)