ギックリ腰・腰痛を改善法①-腰椎の異状から

ギックリ腰・腰痛を改善法の例-腰椎の異状から注目

今回は、骨盤から伸びている背骨(腰椎部)に着目して

腰痛をどうやって改善するかを説明します。

1.”腰(コシ)”は肝心カナメです

”腰”という字は、

”にくづき(月)”に”かなめ(要)”という字を合わせたものです。

 

カラダにとって”かなめ(要)”にあたるのが”腰”なわけです。

ここが狂ったり、毀れるとカラダ全体が壊れてくるので、

脳や心臓と違って緊急性は低いものの放っておくわけにはいかないところです。

では”腰”はどうして悪くなるのか?捻ったり、無理な運動をしているわけではないのに、

どうしてある時にギックリ腰になって、あんな痛くて、苦しい思いをしなければならないのか?

そのワケを説明したいと思います。

2.避けられない”腰痛の原因”とは?

「私は腰が丈夫だから、腰痛にならない」と

自信たっぷりの方もいるでしょう。実はココに落とし穴があります。

実は、腰痛に至るまで

誰もが避けることができない”原因が2つ”あるのです。

ひとつは、

カラダのクセです。

 

誰もが靴底のすり減り具合が違うように、人それぞれ重心が微妙に違ってきます。

そこの根元が腰なんです。さらに腰から上に伸びている背骨の”腰椎部(ようついぶ)”でもあるのです。

野口整体では”体癖論”として、腰の問題だけでなく全体的に人間をとらえていきます。

その分非常に難しくなっていきますので、ここでは詳しく取り上げません。

もうひとつは

”老化”です。

 

残念ながらトシをとってくると、どうしても筋肉などが衰えてくる。

筋肉だけでなく全体も衰える。腰も例外ではありません。

衰えはやがて正常に機能しなくなって、毀れるコトにもなるわけです。

3.”腰痛”よりも”やっかいな問題”とは?

腰が痛いと感じるだけでもマシ! 

「腰痛」よりも、やっかいな腰の問題とは?

へ理屈を申すようで恐縮ですが、腰痛にならない腰の異状のほうが厄介なのです。

通常は腰が痛くなれば、”腰が痛い”と訴えって病院に行くなり何とかしようとしますね。

 

しかし腰が捻じれたり、前屈したりと、

ハタから見ても腰が異状なのに本人が腰痛の感覚が無くて、

そのまま放っておいているケースも非常に多いのです。

 

当の本人は腰が痛くないので”問題無い”と思っている。

実はこれが大きな間違いなのです。腰痛を感じなくても腰が壊れているケースが多いのです。

痛いという知覚がないので、異状を放置してどんどん悪くなっていることが多いのです。

4.腰が痛い-実は若い証拠だったりして…

トシをとるとだんだん感覚が鈍くなります。

死ぬと完全に感覚が麻痺して無くなってきます。

痛さを感じないというコトは、ある種の麻痺か、老化の現象なのです。

 

逆にすると”腰痛”は、ある種の若さの象徴なのです。

本当の若さとは違いますが、若くありたい!

まだまだトシをとりたくないとカラダが望んでいるわけなんです。

 

「腰痛は若さの表れ」と言っても、

腰痛で苦しんでいる人には何の助けにならないどころか、「ふざけるな!」と怒られそうです。

そこで次では、実は腰痛やギックリ腰はこういうところから狂いが生じて、

痛むんだよ、ということを次項の5で説明します。

5.腰椎部からみた”腰痛”って、どんな感じですか?

背骨の一部である「腰椎部」が狂うと

どんな腰痛になるんですか? その特徴を説明します。

また、ざっと簡単に腰椎部からみた”腰痛”のモトを少し掘り下げて説明して、

改善の方法も紹介したいと思います。

腰椎部からみた腰痛のモトは、おもに腰椎1・3・5番になります。

腰椎1番が、いちばん首寄りにある背骨の椎骨(ついこつ)になります。

ここはとにかく痛い。腰椎3番はヘンな表現ですが腰が抜けて、何もできない動けないほどの痛い。

腰椎5番は立ったり、歩きはじめなど動作を使用としたときに痛みなど、悶えたような感じです。

整体を受ける方の多くが「腰痛」を訴えますが、

その割には痛む箇所が特定できない。抽象的な痛みを訴える方も多いのです。

 

うつ伏せで寝かせて腰椎1、5番の2側のラインをていねいに押さえていくと、

改めて”痛い”と訴える人が多く出てきて、腰痛の場所を特定できるのです。

6.ギックリ腰になった状態とは?

さきほど腰椎1・3・5番の腰痛のメカニズムを簡単に紹介しましたが、

腰椎24番はどういう関係があるのか?疑問に持たれると思います。

例えば棚の上などにあるモノを取ろうとしたとき、

腰椎2番があがって腰椎1番を圧迫した時に起こる腰痛のタイプです。

 

逆に下にかかんでみたり、

ヒザより下のものを持ち上げる時に痛くなるのは腰椎5番ですが、

そのひとつ上の腰椎4番が5番に落ちて圧迫してギックリ腰を起こすのです。

 

よく”椎間板ヘルニア”とか言われるケースがありますが。

背骨の椎骨どうしが、くっつき合いすぎて圧迫すると、骨どうしの間にある椎間板が押し出されて

髄体が飛び出してきて神経を圧迫したり刺激して、ある動作をすると電撃性の痛みがでるのです。

7.腰椎3番の腰痛と、その対処の仕方とは?

腰椎3番にきたギックリ腰は、腰が抜けたようにまったく動けない。

モノを腰のところまで持ち上げてウッとなるのは腰椎3番をやられているケースが多い。

 

そうした時、痛くて何もできないし動けないのです。

腰が痛ければ持ち上げているモノを降ろせばいいのにと思うのですが、

本人からしてはモノを1ミリでも下に降ろす動作も痛くてできないくらいなのです。

かつて修行中のころで、整体道場で掃除中。

とつぜん姉弟子が腰椎3番のギックリ腰を起こした時の様子にはビックリしました。

 

ホント静止画のようにまったく動けないのです。

それで痛くて顔の表情がゆがんだまま、その場でじぃ~と不動で立っているのです。

 

しかし姉弟子です。

腰椎3番のギックリ腰の応急法を心得ていて、ゆっくりと手を腰椎3番のあたりを押さえて、

反対の手でお腹にまわしてヘソのあたりにあてて、グーっと両方から圧迫する。

 

そうすると5分くらいでゆっくりながら一度横向きに寝て、

さらにグーっと圧迫すること10分で、そろりそろりと立ち上がって歩けるところまで回復していきました。

姉弟子の場合は、心得があったので自分一人で何とかしましたが、

一般の人が同じ状況のギックリ腰になったら、周囲の人がお腹(おヘソあたり)と、

背中(おヘソの裏側)グーっと軽く圧迫しながら愉氣(手あて)をしていきましょう。

 

時間はかかりますが20~30分くらいで、

ふっとお腹に力が入ってそろりそろりですが歩けるようになります。

8.腰椎1番と5番の腰痛改善法の例

先に腰椎5番の腰痛から説明します。

 

実際に腰痛の方を拝見すると、腰椎5番が捻れていたり、

左右に極端に転移しているケースが多いのです。

 

腰椎5番だけでなく、

すぐ上の腰椎4番が落ちて腰椎5番とくっつくケースもあります。

 

さらには腰椎5番の下の腰仙関節といって、

骨盤中央にあるカメの甲羅のような”仙骨”という平べったいとのつなぎ目に影響がきたり、

仙骨回りにも狂いがきているケースもあります。

 

仙骨回りまで狂いがくると少しややこしくなりますが、

まずは腰椎5番を調整することからはじまります。

 

ただ腰椎5番の骨をグリグリやっても意味はないどころか、かえって痛めることになります。

腰椎5番の椎骨の周囲が硬直していれば弛めるコトもします。

 

大事なのは腰椎5番の周囲の”腸骨”という骨盤の一部をなしている上辺が、

かなりガチガチになっています。野口整体系では”呼吸活点”と言われる場所を弛めていきます。

そうすることで腰椎5番の可動性を良くして調整すると、腰の異状と腰痛改善の第一歩となるわけです。

腰椎5番に原因があっても、腰椎1番の左右を押さえると痛いコトがあります。

これは腰椎1番の異状もありますが、腰椎5番の異状が腰椎1番にも及んでいます。

こういった場合は腰椎1番の左右の脊椎起立筋付近を弛めておく必要があります。

9.最後は”ハラ(腹部)”です

腰痛の治療や操法と言うと

骨盤まわりや腰椎という背骨もふくめて背中を触ることが多くなります。

 

しかし、もうひとつ大事なコトがあります。

腰痛になるとお腹が堅くなっていますので、お腹を良く弛める必要があります。

 

逆にお腹が堅いまま、腰痛を治しても、すぐに再発してしまい長持ちしません。

基本的には手のひらで相手の呼吸にそって、じっくり愉氣をおこないます。

 

腰が痛くて、うつ伏せになれないけど、あお向けだけは慣れる場合は、

下腹部の腸骨の内側を弛めるコトで骨盤調整や腰椎の調整を行うコトがあります。

 

詳しくは回を改めて説明したいと思います。

とにかく腰痛操法の最後は、必ず”おなか”を弛めるコトが大事です。

(おわり)

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